クリニックの後継者探しはどのように進めるの?[前編]

今回は弊社の継承支援サービスを例に、クリニックの後継者探しはどのようにすすめられるのかをご紹介したいと思います。

本テーマを通じまして、第三者継承の具体的なイメージをもっていただけると幸いです。

■ステップ① まずは今のお気持ちや先生のご意向をお伺いします

クリニックの後継者探しのご相談は、お電話やウェブサイトから寄せられておりますが、弊社ではまず、ご挨拶を兼ねて専任スタッフが訪問(ご希望によりwebでの面談も対応)し、今のお気持ちやご状況、先生の今後のご意向などを伺っております。

弊社のサービス案内は勿論、譲渡・後継者探しに関する疑問やご質問にも、経験豊富なスタッフが真摯にお応えいたします。例えば…

  • まだ医師会にも言ってないので広まらないようにすすめてほしい
  • 従業員にはまだ知られたくない
  • デリケートな内容なので、秘密は厳守して欲しい

このような要望も多く寄せられておりますので、弊社ではご面談にあたり秘密保持契約を締結させて頂いております。
先生の個人情報は勿論、ご相談頂いた内容も含め、ご承諾を頂くことなく第三者に開示することはございませんのでご安心ください。

■ステップ② 仲介契約(アドバイザリ契約)の締結

弊社サービスについて一通り説明させていただき、ご理解・ご納得をいただけましたら、次にクリニックの譲渡・後継者探しに関する仲介契約(アドバイザリ契約)を締結させていただきます。

サービスの範囲や料金、料金の支払時期などを取りまとめた契約書を双方で締結します。この契約の締結を以って弊社が「先生のクリニックのアドバイザー」となり、後継者探し及び継承支援サービスが本格的に始まります。その際に、

  • 着手金や手付金はありますか?
  • 着手金は戻ってこないのですか?

このようなお問い合わせも時折頂きますが、弊社では『ご相談無料・着手金なし』の完全成果報酬制で承っております※。料金については全て仲介契約(アドバイザリ契約)に明記致しますのでご安心ください。

※後継者との契約の締結(基本合意契約、最終譲渡契約)を成果とし、契約が締結されました時に成果報酬として譲渡額の約10%(最低額の定めあり)を仲介手数料として頂戴しております。詳しくはお問合せください

■ステップ③「クリニック概要書」を作成します

仲介契約(アドバイザリ契約)を締結頂きましたら、弊社では早速、後継者探しに向けて「クリニック概要書」の作成に着手します。

このクリニック概要書とは、クリニックの診療情報や財務情報、診療圏に関する調査情報、譲渡条件などをとりまとめたもので、弊社から候補者にクリニックをご案内する時の提案資料になります。

A4で約30~40ページに及ぶ資料で、候補者がクリニックを引き継ぐかどうかを検討する判断材料の一つになります。

《クリニック概要書の作成にあたり、各種書類のご用意をお願いしております》

弊社では以下のような書類をご用意頂いておりますが(全て写しで可)、しっかりと後継者の先生にクリニックの情報を伝えるためのものとなりますので、ご協力をいただけますと幸いです。

  • – 確定申告書控え(直近3カ年分の全頁)
  • – 残高試算表(直近3カ月分)
  • – オンライン請求控(社保・国保の直近各3カ月分)
  • – 従業員雇用契約書
  • – 従業員賃金台帳
  • – 開設関係書類
  • – 各種施設基準控え
  • – テナント賃貸契約書、駐車場含む(賃貸物件の場合)
  • ※一部抜粋

クリニック評価の実施

各種書類をお預かりしましたら、概要書の作成と平行して専門スタッフによる財務諸表監査とクリニック評価を実施(デューディリジェンス)。このような査定を経て、譲渡スキーム及び目安となる譲渡額やその根拠をご案内いたします。
これまでの事例の中には、先生のご要望でご案内した金額よりも高値で募集を開始したり、逆に候補者が見つかりやすいよう金額を抑えて募集するケースもございまして、先生との合意の中で進められるようコミュニケーションを取りながら進めていきます。

■ステップ④ 後継者探しが始まります

クリニック概要書を作成し、内容をご承諾いただきましたら、いよいよ後継者探しが始まります。

弊社では、メディカルトリビューンの新聞読者26万人・ウェブ会員13万人を活用し、ウェブサイトや新聞広告、メールマガジンなどを通じ「クリニックを引き継ぎたい」という候補者をお探しします。

webサイト、会員向けメルマガ、紙面広告、チラシなど、様々な形で募集を行います

※後継者の募集は原則、クリニックが特定されぬよう匿名で実施しますが、ご希望によりウェブサイトや新聞に掲載せずに候補者をお探しすることも可能です。

弊社では、このような流れでクリニックの後継者探しを行っております。

メディカルトリビューンの新聞読者26万人・ウェブ会員13万人を活用したメディアならではの「後継者の探し方」でございますが、クリニックの第三者継承の相談先の判断材料に一つとなれば幸いです。

後編では実際に候補者が見つかり、譲渡が完了するまでの流れをご案内したいと思います。

■ご相談やサービス案内資料の送付は無料で承っております

メディカルトリビューンでは、新規開業やクリニック継承、税務・会計面で500件以上の支援実績を持つ日本医業総研様と提携し、これまで地域医療に貢献してこられた開業医の先生方の豊かなリタイアメントライフを実現するご支援をさせていただいております。
継承支援サービスの案内資料や継承事例のご紹介など、郵送は無料で承っておりますので、ぜひお気軽にお問合せください。