クリニックの後継者探しはどのように進めるの?[後編]
前回に引き続き、弊社の継承支援サービスを例にクリニックの後継者探しはどのようにすすめられるのかをご紹介いたします。今回は後編として、実際に後継者候補が見つかった後、継承完了までどのような工程を経て進んでいくのか見ていきたいと思います。
本内容を通じまして、第三者継承の具体的なイメージをもっていただけると幸いです。
■ステップ⑤ 候補者のご紹介
後継者の候補が見つかった場合、まずお名前とご経歴をお伝えいたします。
多くは勤務医の先生の候補者になりますが、医療法人等が分院として手を挙げるケースもございます。
候補者情報の中から、ご経歴などにより選別していただいた上で有力と思える後継者候補とは、ご面談をお願いしております。
なお、後継者候補の方とも事前に必ず機密保持契約書を締結しております。
先生が後継者をお探しされていることは外部に漏れませんのでご安心ください。
■ステップ⑥ 候補者とのご面会(トップ面談)
次に先生の医院へ、候補者の先生にお越しいただいて実際にご対面していただくトップ面談を設定いたします。
先生がどのような経緯で開業されたのか、どういった苦労があったのか、また開業をして良かったことなど、想いを直接お伝えください。
候補の先生のご専門や、得手不得手などを確認しながら、大切な医院や患者様を託すに足る候補者なのかを見極める機会にしていただければと思います。
合わせて、内装や医療機器のご説明、患者層や診療圏のお話など共有ください。
■ステップ⑦ ご条件の調整&基本合意契約の締結
トップ面談を経て、双方合意となった場合、諸条件の調整に入ります。
譲渡額や譲渡資産についてどうしていくか、どれを引き継いでどれを引き継がないのか1つずつ確認していき、それらを「基本合意書」に記載していきます。
院長・理事長以外の看護師・受付等の人員引継ぎについてどのようにするか?
土地や建物を所有している場合、今後賃貸契約とするのか、売買契約とするのか?
などをこの段階で決めていきます。
■ステップ⑧ 告知と引継ぎ・各種手続き
条件の調整が終わりましたら、患者様や従業員への告知、引継ぎが始まります。
長期処方の患者様や、従業員の転職等を考えると、譲渡の3か月前を目安に告知ができると良いです。
多くの場合、後継の方との診療の引継ぎもこのタイミングから開始します。後継者の先生に非常勤で勤務していただきながら先生の診療方法を学んでもらう形をとるケースが多いです。
また並行して、各種行政手続きも進めていきます。医療法人の場合は定款の変更や、持分の譲渡など。個人立の場合は、診療所の廃止届・保健医療機関廃止届等が必要になるなど、クリニックの形態によって必要な手続きが異なりますので、しっかりとサポートさせていただきます。
■ステップ⑨ 譲渡完了
引継ぎ期間を経て、晴れて譲渡完了となります。
その後は完全に引退される先生もいらっしゃれば、名誉院長などの役職を持って、週1-2日程度非常勤で継続する先生もいらっしゃいます。
また、弊社は医師の転職支援サービスも行っておりますので、常勤・非常勤のお仕事をご紹介することも可能です。
これまで地域医療を支えてきた先生が豊かなリタイアメントライフを送れるよう、ご支援させていただきます。
■ご相談やサービス案内資料の送付は無料で承っております
メディカルトリビューンでは、新規開業やクリニック継承、税務・会計面で500件以上の支援実績を持つ日本医業総研様と提携し、これまで地域医療に貢献してこられた開業医の先生方の豊かなリタイアメントライフを実現するご支援をさせていただいております。
継承支援サービスの案内資料や継承事例のご紹介など、郵送は無料で承っておりますので、ぜひお気軽にお問合せください。