クリニックの開業に必要な準備とは?
■開業するにあたって準備しなければいけないこととは
一口に開業と言っても新たにクリニックを開業する場合、事前に準備しておくべき工程は多岐にわたります。事業計画作り、資金調達、開業立地の選定、スタッフの採用…etc、準備すべき工程は尽きません。
上記の図では開業にあたって必要な工程を横並びにしていますが、実際には同時期に平行して進めなくてはならないものもあります。
たとえば開業地・開業物件の候補探しは、クリニックのコンセプト設計の時点で進めたほうが良いですし、資金計画・資金調達も時間がかかるため、他の工程と同時進行で進める必要があります。
また、クリニックを開業する形態によって、かかる時間は大きく異なりますが、一般的に、戸建てでの開業は約18ヶ月、テナントでの開業は約12ヶ月の準備期間を設けるべきとされています。
物件を選定する工程だけでも相当な時間を要するため、開業の準備は一年以上前から進めるのが一般的です。
このような長期に渡っての準備をお一人で進めるとなると、慣れない作業に苦心される方も多く、挫折してしまわれるケースも少なくありません。
ただでさえ多忙と伝えられる勤務医が、通常の病院業務をこなしながら開業準備をしなければならない、となればなおさらです。
そのため、開業の準備に集中するために1年間もの長期休暇を取得する、といったことも珍しくはありません。
■開業はゴールではなくはじまり
こういった長い準備期間を経て、ご自身のクリニックが開業するわけですから、多くの先生は達成感でいっぱいになります。
しかしながら、開業はゴールではなく、スタート地点にすぎません。
開業後に経営を軌道に乗せていくには、医師としてはもちろん、一人の経営者として、いかに患者を集めるか?という課題に突き当たるはずです。
新規開業の場合、こうして2~3年かけて損益分岐点をクリアし、クリニック経営を軌道に乗せていくのです。
■コロナ禍によって承継開業がスタンダードに
前述したような流れを経て新たにクリニックを開業されてきたわけですが、コロナ禍によって、新規開業と合わせて承継開業を検討される先生も増えてきました。
承継開業であれば、既存のクリニックから患者をそのまま引き継げるため、集患の手間やストレスが減るだけではなく、初月から黒字化を目指すことも不可能ではありません。
その他にも、「開業にかかる初期費用が抑えられる」「看護師などスタッフの引き継ぎが可能」「事業の見通しが立てやすい」などのメリットがあるため、近年主流となっている開業手法です。
■クリニックの承継開業は専門家へのご相談を
弊社と提携し、クリニックの開業・経営をサポートさせていただく日本医業総研はグループ内に税理士法人や社労士法人を有するクリニック経営に特化したコンサルティングファームです。
また、これまでに600件近くのクリニックの開業・経営をサポートした実績から、クリニックの経営を軌道に乗せ、成功に導くノウハウを有しています。
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