開業を目指すなら家族の理解・協力は必要不可欠
弊社が承継開業セミナーやクリニック経営に関するセミナーを開催する際、会場にご家族(奥様・ご主人)と一緒にご来場される先生は多くいらっしゃいます。
開業は医師人生の一大イベントになりますから、家庭環境も大きく変わることになります。
その為、家族や親族の協力は必要不可欠となってきます。
特に開業して間もないころは、多くの先生が不慣れである診療以外の間接業務を支援してくれるとなれば非常に心強いものとなりますし、事業計画通りに立ち上がるかどうかにも影響します。
よって開業を目指すのであれば、家族の意見をうまく開業プランに取り込み、その支援を受けられるよう巻き込んで進めることは重要です。
■家族からのアドバイスを受ける際に注意するポイント
その際に1点だけ注意しておきたいポイントがあります。
転職や結婚、子どもの誕生、進学などの節目に、自宅の引っ越しを検討するのはよくあることですが、家族が理想と考える住環境や、お子様の教育環境を重要視するあまり、クリニックの経営に関わる部分以外での強い主張をしてしまう場合があります。
当事者である先生がその意見に基づいた物件や案件の選定を行ってしまうということは避けなければいけません。
例えば、ご家族から「どうしても○○に住みたい」との希望があり、診療圏調査を実施。その結果、競合となる同一診療科のクリニック数が飽和状態になっていたが、無理に物件を見つけて開業し、思うように集患が進まない。
身内医師からのアドバイスに惑わされ、開業時から高額な什器・備品をそろえたが、その後の資金繰りに苦しむ。
はたまた、内装を設計する際に、患者視点ではなく家族の好みを反映した結果、使い勝手が悪く、患者や従業員から不評なものとなってしまう。
等、さまざまなケースが想定されます。
もちろん、ビジネス視点での合理性があれば問題ありません。
そのアドバイスは患者にとってメリットがあるのか?競合クリニックとの差別化につながるのか?資金繰りへの影響や収支に見合うものであるのか?
ご家族の意見・アドバイスを取り入れる際には鵜呑みにするのではなく、必ずビジネス観点での検討を踏まえた上で取り入れるようにしましょう。
■クリニックの承継開業は専門家へのご相談を
弊社と提携し、クリニックの開業・経営をサポートさせていただく日本医業総研はグループ内に税理士法人や社労士法人を有するクリニック経営に特化したコンサルティングファームです。
また、これまでに600件近くのクリニックの開業・経営をサポートした実績から、クリニックの経営を軌道に乗せ、成功に導くノウハウを有しています。
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