クリニックの第三者継承って難しい?本当のところは

クリニックの第三者継承で後継者が見つかるかどうかについては、様々な見方・考え方が存在します。

今回は弊社の継承支援サービスの実データも交えながら、クリニックの第三者継承におけるお相手探しの難易度や、どのくらいの割合で後継者が見つかっているのか?についてご紹介していきます。

■全体としての継承成立確率はどのくらいか?弊社の場合

弊社では、クリニック継承のご相談をいただく際、エリアは限定せずどの都道府県からのご相談でも承っております。

継承支援サービス開始以来、1,000件に迫る後継者探しのご相談やセミナーへのご参加をいただいており、後継者不足問題が社会問題化していることを痛感いたしております。

以下は今年度(2021/4月~2022/3月)、弊社で後継者探しを進めさせていただいた案件について、
①後継者探しを継続中
②継承が成立
③後継者探しを断念
と、各案件の状況ごとの比率を示したグラフとなります。

(期間:2021/4月~2022/3月)

上記グラフから、相談後に継承が成立する確率は全体の約30%弱ということが分かります。

他の医院承継やM&Aを行う仲介会社でも同様のデータを出しているところもございますが、その数値があまりに高い場合、「分母に成約確度が高い継承案件しか入れていない」「断念した案件を数に入れていない」といった場合もありますから、参考にする際にはご注意ください。

■各エリアの開業数動向から考える

全体の傾向としては前述のとおりですが、先生もよくご存じの通り、クリニック経営は地域密着のエリアマーケティングが占める割合が大きいビジネスです。
その為、譲渡を考えているクリニックが位置するエリアや標榜科目によって難易度は大きく高低します。

難易度を考える際の一つの指標としては、近年該当のエリアで同じ科目の新規開業が何件あるか?といった数値を参考にすることで、そのエリアの開業ニーズをある程度把握することができます。

上記を見て「自分のエリアでは継承は難しいかもしれない」と考えられる先生もいらっしゃいますが、
該当エリアの県外から里帰り開業を希望する勤務医の先生が見つかったケースも実際にあります。

その為には、候補者数が少ないエリアでは、早めの募集開始と募集を粘り強く継続し、開業希望者とのタイミングが一致するチャンスを逃さないという点が重要になると言えます。

■継承についての無料相談、承ります

弊社のクリニック継承支援は「先生のご事情やご希望を第一にする」ことを重要としております。
ご勇退のご事情はそれぞれですし、双方が納得する形でなければ第三者継承はうまくいきません。
webや電話面談も承っている他、継承時期や譲渡額の目安がわかる無料診断サービスもございますので、ご状況に合わせてご活用ください。