クリニックの継承後の選択肢
前回までクリニックを第三者に継承する一連の流れについて全8回に渡りご紹介してきました。
クリニックを後継者に譲り、一定の経済的なゆとりがあっても、その後の生活まではなかなか思い描けない、といった先生は少なくありません。
今回は、弊社がご支援させていただいた事例から、実際にクリニックを第三者へ譲渡された先生が、その後どのようなセカンドライフを過ごしているのかをご紹介したいと思います。
■もともとは、ゆったりとした余生を希望されていたが…?
「年齢を考えると早めに準備しておきたい」
「体力的に限界を感じた」
「持病があり後継者を見つけておきたい」
このようなきっかけで、弊社に後継者探しについてご相談いただくことは珍しくありません。
そのような先生方が、実際にクリニックを継承した後、どのようなセカンドライフを送っているのかというと、
・非常勤医師としてで週2~3日働いている
・介護老人保健施設の管理医師として働いている
・常勤医師として週4日勤務している
など、引き続き医療に関わり続ける選択をされているケースが多かったりします。
中には、あえて都市部を離れて、田舎暮らしを楽しみつつ、へき地医療に取り組もうとされる先生もいらっしゃいます。
■開業医とは違う形で医療に関わり続ける
このようなご選択をされた先生にお話しを伺うと、体力的な理由から後継者探しを始めたものの、
実際にクリニックを譲渡してしばらくすると、「また医師として働きたい、医療に関わり続けたい」
という思いが沸きあがってくるそうです。
開業医の過半数は60歳以上と伝えられており、医学部を卒業してから実に40年以上もの間、医師としての道を歩みつづけてこられたわけですから、
そのような考えが自然と浮かんでくるのは、ある意味当然と言えるのかもしれません。
中には、非常勤医師としてゆったり働くつもりが、勤務先でも患者さんの評判を集め、多忙な割には収入だけが減った、と常勤医師への転職を弊社にご相談いただいた先生もいらっしゃいました。
引退されてからも、患者さんから引っ張りだこになるのは、やはり長年地域医療に真摯に向き合い続けたその姿勢とお人柄が発露した結果と言えるのかもしれません。
どうやら、一般的に言うところの「悠々自適な余生を楽しむ」というよりは、体力面を考慮しながらも「最後までハリのある医師人生を続ける」という選択が性に合っている先生は少なくないようです。
■先生のご勇退後のやりたいことを叶えます
いかがでしたでしょうか? 今回のように開業医から勤務医へ戻り医師を続けたい、と考えられる先生は珍しくありません。
弊社ではクリニック継承支援の他、ご勇退後の医師転職もご支援させていただいております。
実際に継承された後、非常勤求人のご紹介や、常勤医師としての転職をサポートさせていただたケースもございます。
ご勇退に関して、お困りごとやお悩みごとなどございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。