開業準備。医療機器はリースにすべき?購入すべき?

今回は「開業準備。医療機器はリースにすべき?購入すべき?」についてご紹介いたします。

◆医療機器はリースを利用するべきか?


クリニックの開業には、「テナント物件の保証金」「内装の工事費用」「医療機器の導入費用」等、投資費用として多額の資金が必要になります。
その金額は、開業エリア、規模、診療科目、診療内容によって上下しますが、
一般内科での新規開業の場合、5,000~6,000万円以上は必要となってきます。

開業に必要な金額を試算していくと、調達する額がどんどん膨らんでいくことになりますので、「銀行から多額の借り入れを行うのは不安…」という気持ちが強くなっていく先生も多いのではないでしょうか。

◆借金は不安だからリースにしよう、の罠

クリニックの経営においては、「資金繰り」という観点が必要になります。
リースであれば、銀行から借り入れを行う金額が安くすむことになりますが、一方で毎月のリース料の支払いが発生することになります。

特に患者数が安定しない立ち上がり期は、月々の固定経費に占めるリース料の割合が大きく、運転資金に十分な余裕がなければ資金繰りに苦慮することにもなります。

リースと購入、それぞれのメリット・デメリットをしっかりと把握し、導入を検討する機器の種類によって適切に使い分ける必要があります。

◆リースと購入は、導入予定の医療機器によって使い分ける


前述のとおり、リースと購入にはそれぞれメリットとデメリットがあります。

リース利用のメリットは、
固定資産税の申告や損害保険契約など医療機器購入に伴う事務処理を省略できる
借入に比べて審査手続きが簡素
金融機関から十分な資金調達ができない場合でも設備投資が可能
といった点の他、
「あえてリースを利用して医療機器を調達し、いざというときの為に金融機関の借り入れ枠を温存しておく」という考え方もあります。

一方でデメリットとしては、
支出総額で見ると借り入れによる購入に比べ高額になってしまう
途中解約が認められていない
などが挙げられます。

これらの利点・欠点を踏まえたうえで、
「長期的に使用する、使用可能な医療機器は一括で購入する」
「技術進歩が速く、陳腐化しやすい機器は短期間のリースを利用する」
というような使い分けが有効でしょう。

もちろん、開業準備を進める際には、医療機器ごとに要不要を見極めることも必要となります。

■中古機器の購入や承継開業も選択肢に

また、前述した方法は新品での調達を前提にした考え方ですが、
購入費用を抑えるといった観点を重要視する場合には、中古での購入といった選択肢もあります。

その他、近年注目を集めている承継開業では、既に償却が終了した医療機器をそのまま使用できるケースもございます。(もちろん開業後数年後に刷新が必要となる場合もあります)
開業計画を練る際には、これらの選択肢も踏まえじっくり時間をかけて検討しましょう。

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