承継案件で“狙い目の案件”ってあるの?

将来的にクリニックを開業したいと考えておられる先生の多くは、ご自身の理想の診療を実現するために、開業物件や承継案件を色々とご覧になられていることかと存じます。

弊社がクリニック開業をご希望されている先生から、承継開業についてご相談いただく中にも、「開業後は二診体制を予定しているので最低でも50坪は欲しい!」などといった建物や立地に関するご希望をよく耳にします。
そして、建物や立地の次に気にされるのは「現在そのクリニックには、どのくらいの患者様が通われているの」、「売り上げはどれくらいあるのか?」という集患や売上のことです。

抱えている患者数が多く、売り上げの高いクリニックが優良案件であることは言うまでもありませんが、そういった案件は当然ですが売値も高く設定されています。
今回は、そういった分かりやすく好条件な案件には該当しないものの、
これから開業される先生にとって、実は「狙い目」となる案件の特徴を2つご紹介させていただきます。

◆狙い目その1:今後の伸び代が大きい案件

今度の伸び代が期待できる案件とは、つまり「近隣に同一診療科の競合がなく、人口に対するクリニックの数が少ないエリアの案件」です。

患者様が少なく、売り上げも低いといった案件は魅力を感じない方も多いかと思いますが、
実際その背景には、「現在の院長先生がご高齢の為、午前しか診療できていない」、「完全予約制としており、さらに初診も断っている」など院長の体調面や体力面での都合等により患者数にセーブをかけているといったケースもあります。

このような場合、後継者となられる先生と運営次第では、今後大きく売上を伸ばせる可能性があり、「伸び代がある」と考えられます。

また、直近で近隣にあったクリニックが閉院した又は閉院予定であるといった場合も、そこから患者様が流れてくる可能性が高いため狙い目の案件と言えるのではないでしょうか。

◆狙い目その2:開業リスクを最小化できる案件

もう一つの狙い目としては、機能を満たす下限規模で、相応の集患数・売上の案件です。
こちらも意外と狙い目の案件と言えるのです。

面積の狭いクリニックは、賃料総額が抑えられ、電気料金など光熱費にも無駄が生じません。
つまり、固定費を抑制して運営できるので、そこそこの売上でも、結果としてしっかりと利益を出せるのです。

開業をご検討される先生は、医師としてはプロであっても、経営者としては手探りという方も多いのではないでしょうか。
新規開業では、一般的に5,000万円~6,000万円程の初期費用がかかると言われています。
それに比べて、承継開業ではコストを抑えて開業することができ、万が一思うように軌道に乗らなかった場合でも、軌道修正がしやすく、そのリスクも最小限に抑えることが可能なのです。

◆クリニック開業に関するご相談を承っております

いかがでしたでしょうか。
承継案件をお探しになる際、一見魅力がないと思えるような案件であっても、「今後の伸び代」や「開業リスクの最小化」といった観点に視点を切り替えることで好条件と評価できる案件がございます。

弊社と提携する日本医業総研は、新規開業・承継開業合わせ、600件以上の支援実績をもつ、
クリニック支援に特化したコンサルティングファームです。
クリニックの開業を成功に導くためのノウハウを豊富に有しており、先生のご希望に沿った開業のご提案が可能です。
開業に関するご相談や、承継開業の為の案件紹介依頼などお気軽にお申し付けください。