クリニックの後継者探し。質と量はどうやって担保する?[後編]

前回に引き続き、3つ目の選択肢である「第三者へのクリニック継承」について、個人で進める場合に、どのような落とし穴があるのか、詳しくみていきましょう。

♦クリニックの後継者探しの「質」と「量」を担保することは難しい

クリニックの第三者継承の認知は進んできましたが、
リタイアを間近にし、ご自身で後継者をお探しになるも、うまく見つからずご相談いただく先生が多くいらっしゃいます。

先生個人で後継者探しがうまくいかない理由は質と量にあります。

■①質の問題

・相場から大きくずれた譲渡額を設定している
・譲渡方法が明確でない
など、買う側から見た際に現実的でない条件設定で募集している

質の問題については、前編にて詳しくご紹介しておりますので、以下ページをご参考ください。
https://clinic.medical-tribune.co.jp/contents/1518/

■②量の問題

・幅広く後継者を募集することが難しい
・粘り強く募集することが難しい

量の観点から後継者探しを考えた際に、そもそも院長先生個人のルートで探すのは限界があるという点が大きな課題と言えます。

もちろん、「できることなら自分がよく知っている先生に引き継いでもらいたい」というお気持ちもわかりますが、
後継者探しという大きな話をご自分のルートだけに絞って探すのは、自身の医院にマッチした後継者が見つかる可能性は低いでしょう。

上手くマッチする後継者が見つかるかどうかは、地域や診療科目、譲渡条件、そしてなによりタイミングに大きく左右されます。
ですので、なるべく「幅広く」かつ「粘り強く」「様々な形」で情報発信していくことが重要となります。

弊社の場合、全国26万人の医師へ、医学新聞の紙面やチラシの同梱、ウェブサイト上、メールなど、様々な形で後継者探しを行います。

もちろん、先生のクリニックが特定されてしまわないよう、匿名にて募集をかけていきますのでご安心ください。

■第三者継承を成功させるには専門家の協力が不可欠

このようにクリニックの継承は、「質」と「量」のどちらも考慮して進める必要があり、専門家に協力を仰いだ方が、よりよい継承ができる可能性は高くなります。

全4回にわたり、クリニック継承についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?他にもさまざまなテーマでクリニック継承について学べるコンテンツを用意しておりますので、是非弊社継承サービスサイトもご参考いただけますと幸いです。

●譲渡額の設定方法は?
●第三者継承でスタッフはどうなる?
●土地建物付きでクリニックを譲渡するには?

※機密性の高い内容となるため、お電話やメール、
出張相談などもご対応いたします。お気軽にご相談ください

■ご勇退・継承の準備は専門家へのご相談を

弊社と提携し、クリニック継承をサポートさせていただく日本医業総研はグループ内に税理士法人や社労士法人を有するクリニック経営に特化したコンサルティングファームです。

また、これまでに550件以上のクリニックをサポートした経験から、クリニック継承において利益相反関係となる売り手と買い手の間に立ち、双方の希望を叶えるためのノウハウを有しています。

譲渡額の算定や、出張相談、資料請求など無料で承っておりますので、お気軽にお問合せください。