クリニックを開業したい。情報収集のコツは?

現在の国内の医師数は32万人以上。
医師としてのキャリアデザインに対する考え方はそれぞれですが、勤務医として研鑽を重ねられた専門性を武器に自院を開設し、理想とする医療の実現を志す先生は多くいらっしゃいます。

一方、クリニック開業の成否を左右するのは、先生の診療スタイル、強みを最大化するエリア環境や、経営の持続性・継続性をもたらすマネジメントであり、そのための下準備は開業前からすでにスタートしています。
そこで今回は、開業を成功に導くために不可欠な情報収集の進め方をご紹介します。

■無駄なく効率的な情報収集を進めるには

開業までには、事業計画、物件選定、資金調達やスタッフ採用等、様々な工程を経る必要があるため、収集すべき情報の種類も多岐にわたります。
ところが、ただでさえ多忙な病院勤務医が、闇雲に情報数を集め、ご自身に有益なものを取捨選択するのは得策とはいえません。

そこでまずはご自身を振り返り、大きく以下の2段階を踏んでの情報の収集と整理をおすすめしています。

①  開業後の明確な診療スタイル、クリニックイメージを描く
②  通勤事情等を踏まえ、そのイメージが実現可能な開業エリア・物件を選定する

①  開業後の明確な診療スタイル、クリニックイメージを描く

まだ開業に確かなリアリティがもてず、明確なイメージが固まってない場合は、医師としての顔の他に経営者としての顔を持つ、という心構えを身につけるために、ご自身へのインプットを中心に進めましょう。

*おススメの情報収集方法
・開業を成功された先輩や知り合い医師のアドバイスを受ける
・開業成功実績が豊富なコンサルタントを選ぶ
・クリニック開業をテーマにしたセミナーへの参加
・クリニック開業や経営関連の本を読む
・インターネット等で関連情報を検索する …etc.

情報をインプットしていく中で、「何を武器に、どんな医療を提供していくのか」「地域にとって、クリニックがどういう存在でありたいか」など、開業イメージが少しずつ明確になり、同時に準備期間中に克服すべき課題も見てくるはずです。

例えば、弊社がご支援した先生の中には、弊社セミナーに参加していくうちに、経営者としてのマネジメント力の必要性を感じ、一定期間知り合いのクリニックに勤務し、実務を経験してから開業に進まれた方も少なからずいらっしゃいます。

②  通勤事情等を踏まえ、そのイメージが実現可能な開業エリア・物件を選定する

不動産の物件情報は、インターネットを検索するだけでも数多得ることができます。中には、「クリニックに最適!」などを強調した広告もあります。しかし、「物件ありき」の開業を私どもはおすすめしません。まずは、①で解説した診療スタイル、クリニックイメージを実現するために、どのような立地、物件がベスト何かを考えていきます。

また、テナント(ビル診)、戸建て(購入、建貸し)、医療モールなどの選択肢がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあることも知っておきたいものです。

一般的には、人通りの多い駅前やオフィス街などではテナント開業、郊外住宅地の患者さんを対象とするなら戸建てや、大型SCに設置された医療モールなどを選ばれる先生が多い傾向がみられますが、いずれにしても地域の生活動線上に位置していることが重要になります。

物件選定においては、内装の引き渡し状態、設備上の制約、地域の人口動態、競合クリニックの状況など、決定には多面的な評価が必要となりますので、専門コンサルタントなどのサポートを受けたほうが安心です。

また有力な可能性として、事業承継開業も視野に入れておきましょう。
ご自身の希望に近い承継案件に巡り会うことができれば、既存患者さんを引き継いで開業できるというメリットは非常に大きく、立ち上がりの不安定な時期を黒字スタートで低リスクに進められる利点があります。

■クリニックの承継開業は専門家へのご相談を

弊社と提携し、クリニックの開業・経営をサポートさせていただく日本医業総研はグループ内に税理士法人や社労士法人を有するクリニック経営に特化したコンサルティングファームです。

また、これまでに600件近くのクリニックの開業・経営をサポートした実績から、クリニックの経営を軌道に乗せ、成功に導くノウハウを有しています。

開業に関するご相談や承継案件の紹介依頼など、お気軽にお問合せください。

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