開業医に転身、人間関係から見る変化

勤務医から開業医に転身することで、医師は個人事業主、経営者へと大きなステージの変化を迎えます。

働き方や収入などはもちろんのこと、自身と家族の生活にも大きく影響します。今回は、開業医になった後の人間関係の変化や、良好な関係を保つために必要なことについてご紹介します。

■仕事上の人間関係はどう変化する?

医療機関で働く勤務医の場合に同僚となるのは、もともとその医療機関で働いていた方や、採用されて新たに仲間に加わる方たちで、一般的なサラリーマンと同様、自ら仲間を人選することはできません。
もちろん人間関係の良好な職場で働けるに越したことはありませんが、なにかのトラブルが原因でチームワークが乱れだすと、とたんに疑心暗鬼が生じるなど、職場の雰囲気が一変してしまうことがあります。そうした場合、医師は常に求人需要があることから、我慢することなく新天地を探して転職することも比較的容易なのですが、櫛の歯が抜けるようにスタッフの離脱を招くことがあります。

一方、開業医の場合は、自らの人脈や直接面談したスタッフを採用しているので、相性の良さそうなスタッフを選択することができることや、小さな組織で目が行き届き、声掛けもしやすいことから、「勤務医時代より職場の人間関係が良くなった」と感じられる先生も多くいらっしゃるようです。

その反面、採用は慎重に行う必要がある他、一度関係性がこじれてしまうと、なかなか修復が難しいため、常にスタッフとの関係が良好に保てるような気配りとコミュニケーションが大切になります。
スタッフはクリニックにとっての人的経営資源です。人件費等のコストだけでなく、業務スキルや患者サービスの質が経営にダイレクトに響いてきますからなおさらです。

■プライベートの人間関係はどう変化する?

勤務医の時代では、プライベートの付き合いは同僚や仲間と一緒にすることが多いのに対し、開業医に転身した後は、地域の医療・看護・介護事業者等との密な連携が求められます。
地区医師会や公的機関等との交流もあるでしょう。
医薬品卸業者さんなどとの関係性も、病院勤務医時代とは異なります。

また、経営者としてある程度時間の融通が利くようになったため、「家族との時間を取れることになった」「子どもと過ごす時間が増えた」と感じる先生も少なくありません。

■立場にあった関係性構築が求められる

クリニック開業は言うまでも医師の人生においての一大イベントであり、立地選定から各手続きなどの開業準備はもちろんのこと、経営者としての心構えを整えることも非常に重要です。

開業後の働き方や生活により明確なイメージが得られるためには、知り合いの開業医に開業後の変化や具体的な話を聞いてみたり、クリニック支援の専門家に相談することをお勧めいたします。

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