継承において魅力のないクリニックは存在しない
弊社へ、継承に関するご相談をいただく先生の中には、「うちはもう患者も減ってるし、後継者はみつからないよ」とあきらめ半分な気持ちをお持ちの方もいらっしゃいます。 確かに「患者を引き継いで開業できる」という承継開業の利点を鑑みれば、そのような思いを持ってしまうのも無理はありませんが、本当にそうなのでしょうか? 今回は、買い手側の医師が承継案件をどのような考えに基づいて選定しているのか?という観点から考察していきます。 ■買い手側の判断基準は患者数や売上だけ…?ではない冒頭の例のように、一般的に多くの患者がついており盛業していないと、後継者は見つからないのでは?とイメージされがちです。 例えば、以下のような観点です。 ・伸びしろがどの程度あるか? それぞれ買い手側の医師の観点から見ていきましょう。 |
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■伸びしろがどの程度あるか?多くの患者がついており、売上や利益が高いクリニックが優良とされることは間違いありませんが、そのようなクリニックは数も少ないうえ、当然ながら譲渡額も大きな額になります。 「伸びしろがある」とは、「強い競合相手」が少なかったり、「人口に対する競合の数自体も少ない」クリニックを指します。 患者数自体が少ない場合、その時点で興味を失ってしまう方もいらっしゃいますが、その背景には、「午前診療のみに縮小している」「予約制にしている」など、承継後に経営方針を変え、夜間・休日診療にも対応を広げる等により、潜在的な患者数の拡大が見込める場合も少なくありません。 ■開業した場合のリスクはどの程度か?また、一般的に専有面積が小さいクリニックは大きく集患数を伸ばしにくいため、承継開業においては敬遠される…と思われがちですが、あながちそうとも言えません。 診療領域を広げすぎず、狭い面積を効率よく使っているクリニックは、賃料も安く、スタッフの配置にも無駄がないことから、固定経費を低く抑えられるメリットがあります。 医師は医療のプロであっても、経営のプロではありませんから、こうした「リスクの最小化」といったメリットは買い手側の医師にとって魅力的に映るでしょう。 ■継承において魅力のないクリニックは存在しないいかがでしたでしょうか?実際に弊社で募集のお手伝いをさせていただいたクリニックの中にも、同様のケースで後継者がみつかった例は複数あり、 何より、先生ご自身がクリニックを続けてこられたこと自体がその証左です。 弊社では、継承やご勇退に関するご相談は無料で承っているほか、「仮に継承した場合に譲渡額はいくらになるのか?」「譲渡するとしたらタイミングはいつが適切か?」といったクリニック継承の無料診断も随時承っております。 是非ご活用いただければ幸いです。 |