クリニックの第三者継承を成功させるためのアドバイザー選びのポイント【後編】
今回は、前回に引き続き「クリニックの第三者継承を成功させるためのアドバイザー選びのポイント」についてご紹介いたします。
昨今、年間に2,000件以上ものクリニックが閉院され、それとともに第三者継承の認知度も高まりつつあります。
【後編】では、様々な第三者継承(M&A)の専門会社がある中で、一体どのようなポイントを考慮して会社を選べばいいのかということに注目して解説していきたいと思います。
前回の記事では、クリニック継承には第三者継承(M&A)専門会社で、さらには仲介業務をメインとしている会社が望ましいということがわかりました。
それでは、アドバイザー選びのポイントを見ていきましょう。
◆アドバイザー選びの4つのポイント
1.クリニックの第三者継承の実績がどれくらいあるか
どの業界でも共通して言えることですが、医療業界の場合は特にアドバイザーの専門性が重要となります。
その理由は、クリニック継承などの医療業界のM&Aは、一般企業のM&Aとはスキームや進め方が大きく異なるからです。
さらに同じ医療業界でも個人経営か医療法人かなど細かく枝分かれし、それぞれの専門知識が必要となります。
2.担当者との相性
アドバイザーはいわば結婚相談所の世話人(仲人)のような存在なので、その人物との相性も大切です。
男女の縁談でも、ご自身が信頼できないと思う相手や苦手なタイプの人に仲人になってもらっては困るように、クリニックの第三者継承においても、院長とアドバイザーとの相性は重要なのではないでしょうか。
実際に弊社がご支援する中でも、「フィーリングが合わないので別の人に担当してもらいたい」とおっしゃるケースもございます。
3.“第三者継承をしない”という選択肢があるかどうか
少々逆説めいた言い方ではありますが、良いアドバイザーは“第三者継承をしない”提案ができるコンサルタントです。
第三者継承は一つの選択肢にすぎません。
例えば、経営状況が本当に厳しい場合は早期に閉院を検討した方がいいこともあります。
院長の将来、クリニックの状況、地域の状況などを細かく分析したうえで、経営課題の解決の為にどの方法がベストであるかを考えられるコンサルタントが、良いアドバイザーの条件です。
4.料率と仲介手数料をどのように設定しているか
料金体系や、仲介手数料の相場は、仲介会社によって異なります。
仲介手数料を共に譲渡額の10%としている場合でも、負債や営業権等、譲渡額を算出するための項目の違いなどによって仲介手数料は大きく差が出ます。
こちらも合わせてご参考にしてみてください。
第三者継承をご検討される際には、今回ご紹介したポイントも是非ご参考いただければ幸いです。
◆ご勇退・継承の準備は専門家へのご相談を◆
いかがでしたでしょうか。
このように、クリニックの第三者継承をどこに依頼するかを考えることは、
良いスタートを切るためにとても大事なことといえるでしょう。
「安く済ませようと考えたことで、痛い目にあった…」
「噂が先に広まってしまい、スタッフや患者が離れてしまった…」など
弊社へご相談いただいた先生の中にもこのようなお悩みを抱えられているケースは少なくありません。
弊社では、約半世紀を通じ全国26万人の医師ネットワークを活用し、クリニックの後継者問題に悩まれる先生を対象に継承支援サービスを提供してまいりました。
引退をご検討されている先生はもちろん、既に他社にご相談されている場合でも弊社をセカンドオピニオンとして、無料相談をご活用ください。