クリニックを知人に譲る際は注意が必要ってホント!?

弊社にクリニックの譲渡についてご相談いただく先生のうちの3割近くの先生から
「できれば、同門の医師に譲渡したいと思っている」
「本当は知人や後輩に引き継いでほしいと考えており、自分でも後継者探しを行っている」というお話を伺います。

当然、コンサルタントの立場から見ても、売り手の先生が希望される方へと引き継ぐことができるのが理想ではあるのですが、「知人や後輩への譲渡」には注意すべき点がいくつがございます。

今回は、「クリニックを知人に譲る際は注意が必要ってホント!?」について解説してまいります。

 

知人や後輩へクリニックを譲渡する際には注意点がいくつかございますが、その中でも譲渡額が一般的な相場よりも安くなってしまうことが一つとしてあげられます。

では、一体なぜ相場よりも安くなってしまうのか?その理由について考えていきましょう。

*その①:後継者候補の方への遠慮

後継者候補の方が知り合いの場合、譲渡する先生はつい遠慮の気持ちが働いてしまいます。
その遠慮の気持ちが働くことで「金銭の交渉」が難しくなるケースが多いようです。

*その②:譲渡額の算定方法について知らない

双方に譲渡額の相場や算定方法について知識がないため、譲渡する先生は後継者候補の方の懐事情(買い手側が銀行からの融資を受けない場合などは高額の支払いが難しくなる等)だけで譲渡額を決めてしまうケースが多々見受けられます。

*その③:後になってからは金銭の話はしづらい

双方で譲渡額のすり合わせをしっかりと行わないまま協議を始めてしまい、後になってから金銭に関する話し合いをするというのがはばかられるといったケースも多々あります。

弊社にご相談いただく中にも、「知人の中に後継者になってもいいという医師がいたが、話し合いを進めるうちに結局破談になってしまったので他の後継者探しをしてほしい」というケースも多くあります。
後から話を聞くと、こうした方の大半が、コンサルタントが算定する売却価格の3~5割程度で知人に譲ろうとしておられました。
「親しい間柄であればあるほど、お金の交渉はしにくい」ということは、誰しもに覚えがあることだと思います。
特に、長年地域医療を支え、築き上げてきた自身のクリニックを譲渡するとなると、「どうにか誰かに引き継いでほしい」という思いが強くなる分、金銭に関しては甘くなってしまうことも多いようです。
それらの心情的な背景も踏まえると、やはりご自身で後継探しをする際であっても、まずは一度プロのコンサルタントに相談し、ご自身のクリニックの価値(=適正な譲渡額)を把握しておくことが重要なのではないでしょうか。

◆クリニック継承や閉院に関するご相談、無料で承ります

いかがでしたでしょうか?
今回の例のように、「継承について知人にまずはあたってみる」という先生は多くいらっしゃいますが、知人への譲渡は客観的にクリニックの価値を図ることが難しいといった側面もあります。

弊社では、これまで600件以上のクリニックのご支援を行っており、今回のような「知人・後輩医師にクリニックを譲渡する」といったケースでのご支援実績もございます。
中立的な立場からクリニックの診断・譲渡額を査定させていただく他、医師個人同士で起こりやすいトラブルへの対処方法などのノウハウも有しております。
継承に関するご相談は無料で承っておりますので、是非ご活用いただければ幸いです。