最近よく耳にする、医師の“サードキャリア”って?
今回は、「最近よく耳にする、医師のサードキャリアって?」と題しまして、開業医の先生方は、引退後に一体どのような人生プランを考えておられるのか、について解説してまいります。
人生100年時代と言われる昨今において、開業医を引退された後も、まだまだ生活は続いていきます。
勤務医とは異なり、開業医には定年という概念がありません。
ご自身の体調や働く意欲が続く限り医師としての仕事を続けられることは開業医の魅力の一つでしょう。
その一方で、自身で引退するタイミングを決め、自身の責任で引退に向けた準備を行わなくてはならないのも事実です。
◆引退後の選択肢
開業医の先生は引退後に一体どのようなプランを考えておられるのでしょうか?
弊社にご相談いただく中にも
・引退したら家族と長期旅行へ行こうと思う
・趣味の音楽に没頭したい
・海辺の街に引っ越して自然豊かな環境でゆったり過ごしたい
・もう一つの夢だった喫茶店の経営をしたい
など、プライベートの時間や医師という職業からは離れてまったく別の道を歩みたいとお考えの先生がおられる一方で、
・生涯現役を貫きたい
・少し今よりも負担を減らせる環境で長く働きたい
というように、医師としての仕事を今後も継続したいと考えられる先生のお話も多く聞かれます。
◆医師のサードキャリアとは?
かつては、勤務医を経てセカンドキャリアとして開業医となり、引退されるといった流れが主流でした。
しかし、昨今においてはご自身のクリニックを譲渡した後、再度勤務医として働く“サードキャリア”を選択される先生が増えてきております。
過去に弊社がクリニック継承をご支援させていただいた先生にも、70歳を迎えクリニックを第三者へ継承し、新院長の下で非常勤として数か月間引き継ぎをされた後、他の医療機関で週2日の非常勤として勤務され、73歳のタイミングで老健にご転職され、現在でも現役医師を継続されているといった事例がございます。
この事例のように、ご自身の年齢や体力、体調などが理由で開業医を引退された後に、非常勤医師としてのサードキャリアを歩まれるケースも多くございます。
また、「親の介護などが理由で、開業医の継続が難しくなった」「診療と経営どちらも考えなければならない日々に疲弊し、診療だけに集中できる環境に戻りたいと思った」などクリニック継承のご相談を頂く中には、早いうちに開業医からリタイアされる(=アーリーリタイアメント)のケースも増えてきているようです。
≪アーリーリタイアメントを選んだ理由≫
*医者としての人生に満足したので、子供のころに思い描いていたほかの夢に挑戦しようと思った。
*海外に出て、自身の専門領域について先端の知識を学びたいと思うようになった。
*開業医として収入面で目標にしていたところまで到達したので、へき地、離島医療への貢献など遣り甲斐を追求したいと考えた。
*老後に不安のない資産を築いたことで、経営が好調なうちに第三者に高額で譲渡し、「当直なし」など無理のない条件で勤務医として働きたい。
その他にも、医師という職業を離れてまったく別の分野に挑戦してサードキャリアを歩まれるといったケースもございます。
◆個別相談はご活用されていますか?
いかがでしたでしょうか。
前述の通り、医師という職業においても、「勤務医から開業医、そして引退」という従来の流れから、今は大きく変わりつつあるようです。
先生がクリニック継承をお考えになられる第一歩として、継承後の生活をイメージなさる際の参考となりましたら幸いです。
弊社では、約半世紀を通じ全国26万人の医師ネットワークを活用し、クリニックの後継者問題に悩まれる先生を対象に継承支援サービスを提供してまいりました。
これまでの経験を活かし、先生のセカンドライフを一緒にプランニングいたします。
是非お気軽にご相談ください。